プロバイオティクス

2/13/2024 公開

こんにちは、はやし歯科ほんまち院の林です。

寒い日が続き、あちこちで風邪など流行っているようですが皆様お身体の具合を崩したりされてませんか?
この季節になるとテレビで免疫力を高めるヨーグルトのCMとよく流れて、プロバイオティクスなんて言葉を耳にする気がします。

プロバイオティクスってなんでしょうか。

プロバイオティクスとは、身体に良い影響を与える微生物(いわゆる善玉菌)、またはそれらを含む食品、飲料、製剤のことを言います。

ピンと来ませんか?腸活とか菌活とかの類いで、具体的には、ビフィズス菌を含むヨーグルトや整腸剤がそれにあたり、日本人にとって馴染みの深い納豆や糠漬けなどの発酵食品も含まれます。

腸には1000種類以上の100兆個とも言われる腸内細菌が腸内細菌叢(腸内フローラ)を形成しているので、善玉菌何百億のヨーグルトを食べたところで胃酸にやられて腸に来る頃にはどれほどの数がたどり着くもんだか、と昔懐疑的に思っていましたが、近年の研究などをみていると本当に口から入った菌がいろんな機序で腸内フローラに影響を及ぼし得るのだなと気になってきました。

さてプロバイオティクスの波は歯科にも押し寄せています。むしろ口から入れるものなのでよりダイレクトに影響を受けてもおかしくない気がします。

最も研究されている一つがLimosilactobacillus reuteri(ロイテリ菌)かなと思います。ちなみに2020年に分類が見直され名前が変わりました。以前はLactobacillus reuteriでした。こう言う菌の名前の変更は細菌学の勉強をする学生泣かせです。

話を戻しますが、ロイテリ菌は乳児疝痛(コリック、赤ちゃんの夜泣きや黄昏泣きの原因と言われる腸内細菌の乱れからくる腹痛)や下痢便秘などの胃腸疾患、ピロリ菌やむし歯菌、歯周病原菌の発育抑制に効果があるとされています。
子育て経験のある方ならご覧になったことがあるかもしれないですが赤ちゃんのプロバイオティクスとかで小さな瓶で結構な値段で売られているアレです。
日本では数年前からオハヨー乳業さんからロイテリというヨーグルトが販売されています。日本初の口内フローラ(口腔内フローラ)に寄与する機能性表示食品のヨーグルトとして販売されました。

他にはLactobacillus rhamnosus KO3 (L8020)を含むタブレットやマウスウォッシュなどが商品化されています。ラクレッシュという名前のシリーズで、私自身マウスウォッシュを使用していて使用感がいいなと思っています。L8020は広島大学で発見された日本発のプロバイオティクスです。むし歯のない健康な子供の口の中から見つかったそうです。

他にもわかもと製薬さんが発見したEnterococcus faecium WB2000もアバンビーズシリーズとして商品化されています。アバンビーズの歯磨き粉は私も使用しており、当院で販売もしています。私の使用感としてはより歯がツルツルします。

おそらくこれからさらに多くの種類のプロバイオティクス商品が開発されると考えられます。なんでもそうですが、プロバイオティクスの商品はエビデンスがあっても確率論で100%全員に効果があるわけでは勿論なく、やはり個人によって合う合わないもあるだろうと思います。
ヨーグルトなども2週間食べ続けて身体に合うか決める、なんてふうにも言われます。
まずは身近に取り入れられるプロバイオティクスを試してみて、自分の体と相性の良いものが見つかれば続けていかれたら良いかなと思います。

私も色々な商品を試してみようと思います。

プロバイオティクスに興味のある方は是非はやし歯科ほんまち院にご相談ください。